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病院からのお知らせ

肺がんCT検診のおすすめ

 医療生協しんぶん5月号より

《肺がんの現状》

 日本人の死因の第1 位は悪性新生物、いわゆる「がん」ですが、その中で肺がん年間死亡数は74,120人(2017年)と最も多く、この状況を改善するために肺がんを早期に発見する努力がなされています。また、鳥取県は75歳未満の年齢調整肺がん死亡率が全国1位でした。
 現在、肺がん検診としては、胸部エックス線検査、または胸部エックス線検査+喀痰細胞診の組み合わせが広く行われていますが、早期の小さながんまで発見するのはなかなか難しいのが現状です。そのため、より小さな病変を検出することができる低線量肺がんCT検診を当院でも開始しました。

 

肺がん死亡率アートボード 1

《特徴》

重なりがない

胸部エックス線(レントゲン)写真では、肺の約3分の1は近接する臓器(心臓や血管、横隔膜など)と重なりますので、小さな肺がんを見つけることが困難な場合があります。しかし、CTは断面像ですから重なりがありません。

解像度が高い

CTは分解能に優れるため、胸部エックス線写真に比べ、より小さな病変やコントラストの低い病変も検出することが可能です。

《成績》

 低線量肺がんCT検診では、従来の胸部エックス線写真による検診と比較して、より小さく、より早い時期の肺がんを発見できることが国内外の研究で報告されています。CT検診による肺がん発見率は、胸部エックス線検診に比べて10 倍程度高く、発見された肺がんは早期の比率が高く、その治療成績も良好であることが知られています。さらに、米国の国立がん研究所(NCI)は、CT検診により検診受診集団の肺がん死亡率が減少するか否かを調べる大規模な臨床試験を、55歳から74歳の重喫煙者を対象に行いました。その結果、胸部エックス線検診群に比べ低線量肺がんCT検診群の肺がん死亡率が約20%減少し、総死亡(肺がん以外の原因も含めた死亡)も6.7%減少したことが報告されています。

《方法》

 寝台の上にあお向けに寝ていただき位置合わせをした後、アナウンスに合わせて、息を吸って数秒間呼吸を止めている間に、肺の全体を細かく撮影(多列ヘリカルスキャン)します。
 被ばく低減技術を用いるため、通常のCT検査より被ばくの程度も少なくて済みます。

《受診により期待される利益と不利益》

 もし肺がんになっていた場合、検診によって早期に病変が発見され、より早期に適切な治療を受けることができ、その肺がんによって死亡することを回避できる可能性があります。また、肺がん以外の呼吸器の病気(肺気腫、肺炎、気管支拡張症、抗酸菌感染症など)や、肺以外の病気(心臓や血管の動脈硬化像、乳がんなど)が発見されることもあります。
 一方、検診で異常が見つかったとしても、結果的に肺がんではないこともあり、〝異常な影〟の中には肺がんと非常にまぎらわしいものもありま
す。肺がんか否か診断するために、気管支鏡生検、経皮肺針生検、場合によっては全身麻酔下に胸腔鏡生検(病変の一部を採取してくる検査)等の精密検査や、定期的な経過観察が必要となることがあります。また、検診で肺がんが発見されても、それが将来あなたの生命に影響を及ぼさないようなゆっくりとしたがんである可能性もないわけではありません。

 

《受診を希望される方は》

肺がんCT検診は予約制となっておりますので、下記の予約受付電話におかけください。

予約受付

鳥取生協病院 健診センター

☎ 0857-25-0626

(平日午前8時30分~午後5時)

 

検診費用

組合員   【単独検査】   13.800 円  
      【オプション検査】  9,800 円

未組合員  【単独検査】   19,000 円  
      【オプション検査】15,000 円

 

※ 費用は全て税込です。検診のため健康保険は適用されません。
※ 費用は自己負担となります。クレジットカードのご利用も可能です。

参考文献:国立がん研究センター東病院HP